Last update 2006/02/05




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ら行



死が二人を別つまで By ルース・レンデル

 ウェクスフォード首席警部の下に届いた手紙が彼を不機嫌にさせた。ウェクスフォードが十六年前に初めて手がけたヴィクターズ・ピースでの女主人殺人事件――それは殺されたプリメーロウに仕えていたハーバート・ペインターの絞首刑という形で解決されたはずだった。しかし、牧師のヘンリー・アーチェリーはこれに疑問を投げかけたのだ。
 ウェクスフォード警部にとってこの解決には絶対の自信があった。一方、アーチェリーは息子のチャールズに紹介された婚約者がペインターの娘であった。彼女は自分の父親は無実であると信じており、それが証明されない限りチャールズとは結婚したくないと言う。アーチェリーは息子の幸せのために事件の調査に乗り出した。

 すごく意外な結末が用意されていて面白い。いい意味で期待を裏切られた。
 こういう物語はすごく好きだ。近頃のミステリは、謎に挑む探偵役のモチベーションが形骸化されているので、「息子の結婚のため」という強い意志に惹きつけられた。何よりロマンティックで微笑ましい。
 それに、この小説が書かれた当時の事情はよく知らないが、シリーズ探偵の最初の事件にケチをつけ、ウェクスフォード警部を脇役に押し退けているところがユニークだ。

(読了 : 2005/01/13)






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